日焼け止めのSPFやPAとは?
「SPF」と「PA」は、日焼け止めのパッケージによく見られる表示で、それぞれ紫外線B波(UV-B)と紫外線A波(UV-A)から肌を保護する効果の程度を示しています。これらの表示は、日焼け止めが提供する紫外線防御能力を数値で表現したものです。では、「SPF」と「PA」が具体的にどのような意味を持つのでしょうか?
日焼け止めは、皮膚を紫外線から守るために広く使用されています。特に重要なのが、製品のSPF(Sun Protection Factor)値とPA(Protection Grade of UVA)値です。これらの値は、製品がどの程度日焼けから保護するかを示します。
SPF(サン・プロテクション・ファクター)
SPFは、主に紫外線B波(UVB)からの保護を示します。UVBは、肌の表面に影響を及ぼし、日焼けや赤みを引き起こす原因となります。SPF値は、日焼け止めを塗らない場合に比べて、どのくらい日焼けを遅らせることができるかを示します。たとえば、SPF15の日焼け止めは、無防備な肌が赤くなるのに15倍の時間がかかることを意味します。しかし、これは紫外線A波(UVA)の保護を示すものではありません。
PA(プロテクション・グレード・オブ・UVA)
一方、PAは、紫外線A波からの保護度を示します。UVAは肌の深層に到達し、肌の老化やしわの原因となります。PA値は、+、++、+++、あるいは++++で表され、プラスの数が多いほど、より高い保護効果を意味します。
SPFとPAの選び方
日焼け止めを選ぶ際は、活動内容や肌タイプに応じて、適切なSPFとPA値を選ぶことが重要です。屋外で長時間過ごす場合や海水浴などで強い日差しに晒される場合は、SPF30以上、PA+++以上の製品が推奨されます。敏感肌や子供の肌には、刺激が少ない製品を選ぶことも大切です。
日焼け止めの正しい使用法
日焼け止めは、外出の15~30分前に肌に均等に塗ることが効果的です。また、汗をかいたり水に入ったりした後は、定期的に塗り直す必要があります。日焼け止めは、日焼けから肌を守るだけでなく、皮膚がんのリスクを低減する効果も期待できます。
結論
日焼け止めは、SPFとPAの値を理解し、自分の肌タイプや活動に合った製品を選ぶことで、最大限の効果を発揮します。正しい使い方を心掛けることで、健康な肌を保ちながら、紫外線のリスクから身を守ることができます。夏のレジャーはもちろん、日常生活においても、適切な日焼け止めの使用を心掛けましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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